第十七話 地方データ、人口減少の惨状手元に、去年11月に八つの町村が合併して出来たある地方「市」が発行した広報に平成17年1月1日現在の住民基本台帳から表記された人口データがある。 人口:59,179人 前月比(―46人) 男: 28,305人 前月比(―33) 女: 30,874人 前月比(―13) 世帯数:17,173戸 (-6) これまでは、小さな町や村がそれぞれ広報をだしていて、そこでの人口動態データの数値が小さいために、さほど深刻に感じなかったのが、統計がまとまることで感じががらりと変わってきたのだ。 消費が大きい60歳未満の人口とそれ以上の年齢であって人口統計としてカウントされるが、毎年消費活動が萎縮してゆくいわゆる高齢者の数の推移も欲しい。 このままでは、理論的にはこの市の人口がこの先将来ゼロになることを意味している。 全国の自治体のデータも概ね同様の傾向であろう。 つまり、将来の日本は大変な時期を迎えるのだ。 |